覚王山とは。

名古屋市の中において独特の雰囲気を持つ覚王山の魅力をご紹介します。

覚王山について詳しく知る

覚王山を知る。

毎月21日は「弘法さん」へ。日泰寺参道の縁日を歩く

毎月21日は「弘法さん」へ。日泰寺参道の縁日を歩く

覚王山の暮らしには、カレンダーとは別のリズムがあります。毎月21日、日泰寺の参道がいつもと違う顔になる日。地元では親しみを込めて「弘法さん」と呼ばれる縁日です。ふだんは落ち着いた門前町が、この日だけは朝から人の波でふくらみます。この記事では、縁日の成り立ちと、初めての人でも楽しめる歩き方をまとめました。

なぜ毎月21日なのか

21日は、真言宗を開いた弘法大師(空海)の月命日にあたります。日泰寺は、タイ国王から贈られたお釈迦さまの御真骨(仏舎利)をまつるため、明治37年(1904)に建てられたお寺で、特定の宗派に属さず、仏教の各宗派が交代で住職を務めるという珍しい形をとっています。宗派を問わないお寺の門前で、弘法大師ゆかりの縁日が毎月開かれているのは、いかにも覚王山らしい光景です。

もうひとつ見逃せないのが、「覚王山八十八ヶ所」です。四国遍路を模した小さなお堂が、日泰寺の周辺に点在しています。縁日の21日には、お堂にお世話役の方がこもってご詠歌をあげ、お参りの人を迎える光景が見られます。露店の賑わいから一本裏に入ると、静かな巡礼の道が続いているのです。

参道と境内に並ぶ露店

縁日の日は、地下鉄覚王山駅の1番出口を出たあたりから日泰寺の境内まで、参道の両側と境内・駐車場にずらりと露店が並びます。愛知県の観光サイトでは、その数はおよそ100店とされています。並ぶのは、日用雑貨、食品、その場で食べられる軽食の店など。台所で使う品や普段着を品定めする年配の方の横を、食べ歩きを楽しむ若い人たちが通り過ぎていきます。観光客向けの「お祭り」というより、暮らしに根ざした「市」の空気が色濃く残っているのが、この縁日の持ち味です。

参道沿いの常設のお店も、この日は店先にワゴンを出したり、縁日限定の品を並べたりと、いつもより前のめりです。露店と商店の境目がゆるやかに溶け合って、通り全体がひとつの大きな市場になる。それが覚王山の縁日のいちばんの魅力かもしれません。

時間帯と楽しみ方

出かける時間

露店が何時から何時まで出るかは、日泰寺の行事案内にも書かれていません。品ぞろえをゆっくり楽しみたいなら、早めの時間に出かけておくと安心です。

歩き方のコツ

  • まず日泰寺までまっすぐ歩いてお参りし、帰り道に露店をじっくり見る。行きと帰りで通りの反対側を歩くと、見落としが減ります。
  • 小銭とエコバッグを用意しておくと便利です。露店は現金のみの店が多いと考えておきましょう。
  • 境内に足をのばしたら、五重塔や本堂も忘れずに。縁日の喧騒の中でも、境内に入るとふっと空気が変わります。
  • 八十八ヶ所のお堂めぐりは、縁日の日ならではの体験です。いくつか訪ねるだけでも、覚王山の奥行きが感じられます。

12月21日は特別

一年の締めくくりとなる12月21日の縁日は、ひときわ賑わいます。正月用品を求める人も多く、日泰寺の案内でも、この日は参道が通行止めになるため公共交通機関での来訪が呼びかけられています。年の瀬の覚王山を体感するなら、ぜひこの日に。

車ではなく地下鉄で

毎月21日は参道が歩行者天国になり、参道から日泰寺境内までは駐車ができません。日泰寺の公式サイトでは、縁日の日は臨時の駐車場所を案内していますが、周辺の道路も混み合います。地下鉄東山線の覚王山駅から歩くのがいちばん確実です。駅から日泰寺までは1番出口から歩いて10分ほど。露店をのぞきながらだと、倍以上かかると思っておくとちょうどいいでしょう。

基本情報

開催日毎月21日(弘法大師の月命日)
会場覚王山 日泰寺の参道・境内・駐車場(名古屋市千種区法王町1-1)
アクセス地下鉄東山線「覚王山」駅1番出口から日泰寺まで徒歩約10分
時間露店の時間は公式の案内なし(日泰寺の開門は5:00〜16:30)
料金入場無料
注意当日は参道が歩行者天国となり、参道から境内までは駐車禁止
公式サイト覚王山 日泰寺

参考