覚王山とは。

名古屋市の中において独特の雰囲気を持つ覚王山の魅力をご紹介します。

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日泰寺の東に広がる緑の丘、平和公園を歩く

日泰寺の東に広がる緑の丘、平和公園を歩く

日泰寺の東側には、広々とした緑地が続いています。なだらかな丘に墓石の列が続き、その合間を縫うように並木道や池、林が広がる。名古屋市の「平和公園」です。墓地と公園がひとつになった少し不思議な場所ですが、覚王山に暮らす人にとっては、散歩やお花見でなじみのある「裏庭」のような存在でもあります。

戦災復興から生まれた公園

平和公園の成り立ちは、戦後の名古屋のまちづくりと切り離せません。空襲で大きな被害を受けた名古屋では、戦後に大規模な「戦災復興土地区画整理事業」が進められました。広い道路や公園を市街地に確保するため、市内のあちこちのお寺にあった墓地を、郊外の東部丘陵へまとめて移すことになったのです。

名古屋市によると、計画が始まったのは昭和22年(1947)。移転の対象になったのは市内279か寺の墓地、面積にして約18ヘクタール、墓碑の数は18万9,030基にのぼります。墓碑の移転がすべて終わったのは昭和56年(1981)で、じつに30年以上をかけた事業でした。受け入れ先となった丘陵地は約147ヘクタール。いまの平和公園の広さです。

公園内を歩くと、墓所がお寺ごとに区画を分けて並んでいることに気づきます。もとは市街地の寺町にあった墓地が、お寺の単位でそのまま丘の上へ引っ越してきた名残です。園内の「平和堂」は、この墓地移転を記念する施設で、昭和39年(1964)に完成しました。建物の中には、中国から贈られた千手観音像が置かれています。

桜の季節は市内有数の名所

平和公園がいちばん華やぐのは春です。園内にはおよそ1,200本の桜があり、ソメイヨシノのほか、里桜、八重桜、山桜、しだれ桜、エドヒガンなど、種類もさまざま。例年の見頃は3月下旬から4月上旬です。開花の早い品種と遅い品種が混じっているので、ソメイヨシノが散ったあとも八重桜が楽しめるなど、花の季節が長いのもうれしいところです。

とくに「桜の園」と呼ばれる一角は、花見の人でにぎわいます。静かな墓所の脇に満開の桜が枝を広げる風景は、ほかの花見の名所とはひと味違う、しみじみとした美しさがあります。

散策の楽しみ

桜の季節以外にも、平和公園には歩いて楽しい場所がたくさんあります。東山公園とあわせて「なごや東山の森」と呼ばれる一帯の一部で、都市の中の緑地としては国内でも最大級の規模です。

  • メタセコイア広場……背の高いメタセコイアの木々に囲まれた広場。さまざまなイベントの会場にもなります。
  • 猫ヶ洞池……園内にある池。水辺の景色を眺めながらひと休みできます。
  • 平和公園会館……休憩所として使える施設。散策の途中に立ち寄れます。

園内は起伏があり、坂道も多いので、歩きやすい靴で出かけましょう。墓所の中を通る道もありますから、お参りの方の邪魔にならないよう、静かに歩くのがマナーです。

覚王山から歩いて行くには

覚王山から訪ねるなら、日泰寺にお参りしてから東へ足をのばすのが自然な流れです。日泰寺から公園に入るまでの道順と所要時間は、地図で確認してから出かけると安心です。公園は広大なので、桜の園やメタセコイア広場など奥のほうを目指すなら、帰りは星ヶ丘方面へ抜けて地下鉄やバスを使う手もあります。公共交通で直接向かう場合は、地下鉄星ヶ丘駅または自由ヶ丘駅から市バス(星丘11系統)に乗り、「平和公園」または「平和公園南」で降ります。

覚王山の縁日や参道歩きとあわせて、日泰寺から平和公園までをひと続きの散歩道として歩いてみてください。にぎやかな門前町から、静かな丘の緑へ。覚王山という街の奥行きが、足で実感できるはずです。

基本情報

名称平和公園
住所名古屋市千種区平和公園一丁目ほか
アクセス地下鉄東山線「星ヶ丘」駅または名城線「自由ヶ丘」駅から市バス星丘11系統「平和公園」「平和公園南」下車/地下鉄東山線「東山公園」駅から徒歩約20分
開園時間入園自由(平和公園会館は9:00〜17:00)
休みなし(平和公園会館は月曜〔休日の場合は翌日〕・年末年始休館)
料金無料
駐車場あり
公式サイト名古屋市「平和公園」

参考