覚王山とは。

名古屋市の中において独特の雰囲気を持つ覚王山の魅力をご紹介します。

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覚王山を知る。

晴明の一族がひらいた学問の社 ― 上野天満宮(名古屋天神)

晴明の一族がひらいた学問の社 ― 上野天満宮(名古屋天神)

覚王山の北、千種区赤坂町に、受験の季節になると多くの学生がお参りに訪れる天満宮があります。「名古屋天神」とも呼ばれる上野天満宮です。学問の神さま・菅原道真を祀る神社ですが、その始まりには、平安時代の陰陽師・安倍晴明の一族が関わっていると伝えられています。

安倍晴明の一族がひらいたという由緒

神社の由緒によると、始まりはおよそ千年前の平安時代中期。京を離れた安倍晴明の一族の一部がこの地域、いまの千種区清明山のあたりに移り住み、自分たちの境遇を、無実の罪で大宰府へ流された道真に重ねて、その御霊をお祀りしたのが起こりとされています。一族はその後、無事に京へ戻ることができたとも伝わります。

最初からいまの場所にあったわけではなく、江戸時代に矢田川の氾濫をきっかけに現在地へ移ったとされています。近くの清明山には、晴明がこの付近に庵を結んだという伝承をもつ晴明神社もあり、あわせて訪ねると、千種区に残る「晴明伝説」の広がりが感じられます。

ちなみに晴明神社のほうには、晴明がこのあたりに庵を結び、湿地に多くいた蛇を退治したことから社が建てられたという言い伝えがあります。いまは魔除け・厄除けの神社として信仰を集めています。清明山という地名そのものが、晴明の伝説とつながっているのが興味深いところです。

学問と「除災招福」の神さま

道真は、学者の家に生まれ、文章博士から右大臣にまでのぼった平安時代の人物です。その学識から、学問・受験の神さまとして全国で信仰されています。上野天満宮でも、受験シーズンには合格祈願に訪れる学生の姿が多く見られます。また、亡くなったのちに名誉が回復されたことから、災いを除き福を招く神さまとしても崇められてきました。

境内の見どころ

2頭の「なで牛」

天満宮といえば牛。道真と牛にまつわる言い伝えはいくつもあり、多くの天満宮に牛の像が置かれています。上野天満宮の境内にも「なで牛」が2頭。頭をなでると賢くなる、体の悪いところと同じ場所をなでると良くなる、といわれています。神社も「ぜひ頭をなでてあげてください」と呼びかけています。

季節ごとの祭典

一年を通して祭典がありますが、ここならではのものをいくつか挙げておきます。

  • 1月15日 左義長祭・うそかえ神事
  • 1月25日 初天神祭
  • 9月23日 晴明祭(創建に関わる晴明をしのぶ祭典)
  • 10月第4土曜・日曜 宵宮祭・例祭
  • 毎月25日 月次祭

25日に祭典が多いのは、道真の誕生日(6月25日)と命日(2月25日)がともに25日にあたるため。2月25日の御命日祭、6月25日の御誕辰祭もこの日付です。

ご祈祷は予約なしで受け付けていて、合格祈願や学業上達のほか、厄祓や車のお祓い、安産、初宮詣などもお願いできます。人形供養を行っているのもこの神社の特徴です。遠方の人向けに郵送での祈祷も受け付けています。

覚王山からの行き方

電車なら地下鉄名城線の茶屋ヶ坂駅から南へ約800メートル、歩いて10分ほどです。基幹バス2系統の「谷口」バス停からは南東へ約400メートル。参拝者用の駐車場もありますが、正月は周辺の道路まで大変混み合い、交通規制も行われるので、公共交通機関で出かけるのが安心です。覚王山からは少し距離がありますが、坂の多い住宅地を北へ歩いてたどり着くと、ちょっとした小旅行の気分が味わえます。

基本情報

名称上野天満宮(名古屋天神)
住所〒464-0094 名古屋市千種区赤坂町4-89
アクセス地下鉄名城線「茶屋ヶ坂」駅から南へ約800m(徒歩約10分)/基幹バス2系統「谷口」から南東へ約400m(徒歩約5分)
時間授与所 9:00〜17:00/ご祈祷受付 9:00〜16:00(予約不要。神事・祭典時は受けられない場合あり)
休み年中無休
料金—(公式サイト・観光サイトとも、境内の参拝料についての案内はありません)
駐車場参拝者用 40台
電話052-711-6610
公式サイト名古屋天神 上野天満宮

参考