覚王山を歩いていると、ついのぞいてみたくなる小さなお店にたびたび出会います。器の店、子どもの本の店、古本と海外の絵本の店、かわいいものが詰まった雑貨店。どこも店主の好みがはっきり出ていて、同じ「雑貨」「本」でも一軒ごとに表情がまったく違います。この記事では、そんなお店を4軒紹介します。
sono(ソノ)― ちょっと特別な日の器
覚王山駅1番出口から参道に入ってすぐ、1分ほどのところにある器の店です。瀬戸で業務用の食器をつくるメーカー、マルミツポテリが営んでいます。お店が掲げるテーマは「ちょっと特別な日の食器」。白やくすんだやさしい色合いの器が中心で、オリジナルの陶器や、お正月やお祝いに使える重箱なども並びます。ふだんの食卓に一枚加えるだけで、いつものごはんが少しうれしくなるような器に出会えるはず。季節ごとに企画展も開いていて、2026年秋は10月7日から19日まで「海松藍と薄香色」を開催予定です。
子どもの本専門店 メルヘンハウス ― 1973年創業の子どもの本の店
1973年に名古屋で生まれた、日本初の子どもの本の専門店です。一度は2018年に店を閉じましたが、2021年に2代目の店主が覚王山で店を再開しました。参道の一本西、四観音道沿いの建物の1階にあります。絵本や児童書は、読む子どもの年齢に合わせた高さの棚に並べられていて、子どもが自分の目線で本を選べるのがうれしいところ。本を定期的に届けるブッククラブや、大人向けの「絵本夜会」、ギャラリーでの展示など、本を手渡すための取り組みもさまざまです。講演や移動販売で店を空ける日もあるので、出かける前に公式サイトの営業カレンダーを確認しておきましょう。
| 住所 | 名古屋市千種区山門町1-11 覚王山コーポレーション1階3号 |
|---|---|
| アクセス | 覚王山駅から徒歩約5分 |
| 営業時間 | 10:00〜17:00 |
| 休み | 第1・第3日曜と第1・第3月曜(講演・移動販売などで臨時休業あり) |
| 料金 | 入店無料 |
| 公式サイト | メルヘンハウス |
ヒメジョオン ― マンションの一室の雑貨店
メルヘンハウスと同じ建物の3階にある、「かわいいもの」が好きな人のための雑貨店です。守山区の古民家で営業していたお店が、2025年2月に覚王山へ移ってきました。マンションの一室という意外な場所にあり、扉を開けると、昔の食器やキャラクターもののポーチ、作家さんのブローチやハンカチ、フェルトの花などがぎっしり。宝探しのような楽しさがあります。隣の部屋は貸しギャラリーになっていて、作家さんの展示やワークショップが開かれることも。営業日は決まっていないので、Instagramのお知らせを見てから訪ねてください。
| 住所 | 名古屋市千種区山門町1-11 覚王山コーポレーション36号室 |
|---|---|
| アクセス | 覚王山駅1番出口から徒歩約5分 |
| 営業時間 | 営業日・時間は公式Instagramで確認してください |
| 休み | 不定休 |
| 料金 | 入店無料 |
| 公式サイト |
古本カフェ cesta(ツェスタ)― 夜にひらく旅の本棚
ほかの3軒とは少し毛色が違うのがこちら。店名はチェコ語で「旅」という意味で、チェコをはじめとする海外の絵本や、旅を感じさせる本を中心に、店主が選んだ古本を読んだり買ったりできる古本カフェです。夕方から夜にかけて開くお店で、コーヒーのほか、薬草酒のアブサンを多くそろえているのも個性的。読書会やおはなし会、ライブなども定期的に開かれています。駅の2番出口のすぐ東隣なので、昼の散歩の帰りに、日が暮れるのを待って立ち寄るのもおすすめです。
| 住所 | 名古屋市千種区末盛通1-17 覚王プラザ1階 |
|---|---|
| アクセス | 覚王山駅2番出口の東隣 |
| 営業時間 | 18:00〜24:00ごろ(土曜のみ15:00から) |
| 休み | 日曜(臨時休業は公式サイトで告知) |
| 公式サイト | 古本カフェ cesta |
お店めぐりのヒント
- メルヘンハウスとヒメジョオンは同じ建物。参道の一本西、四観音道沿いにあるので、参道から少しそれて歩いてみてください
- 昼はsono・メルヘンハウス・ヒメジョオン、夕方以降はcesta、という順番で回ると一日で4軒を楽しめます
- 小さなお店は臨時休業も多め。公式サイトやInstagramで営業日を確かめてから出かけると安心です
かつて覚王山には、作家のお店や古本カフェが入った「覚王山アパート」がありましたが、2025年3月に閉館しました。街の顔ぶれは少しずつ入れ替わっていきますが、店主の好きなものがぎゅっと詰まった小さなお店が多いのは、今も変わらない覚王山の魅力です。
