せっかく覚王山へ来たのに、朝から雨。そんな日でも、この街には屋根の下でゆっくり過ごせる場所がそろっています。美術館、邸宅の座敷、洋館の迎賓館、そして駅のすぐそばのカフェ。この記事では、雨の日に覚王山・池下を歩くときの回り方を、これまでに紹介した場所を中心にまとめました。
雨の日の歩き方のコツ
- 覚王山は坂の街です。参道はゆるやかな上り坂で、石段や砂利道もあります。すべりにくい靴で出かけましょう
- 今回紹介する美術館と揚輝荘は、どちらも月曜休み(祝日の場合は翌日など)。雨の月曜は、カフェ中心の計画に切り替えるのがおすすめです
- 揚輝荘は16時30分、古川美術館は17時(入館は16時30分まで)に閉まります。屋内の見学は昼過ぎまでに始めると余裕があります
駅の出口や、歩いてかかる時間は覚王山への行き方と歩き方にまとめています。
池下寄りの2館 ― 古川美術館と爲三郎記念館
雨の日にまず訪ねたいのが、覚王山駅と池下駅のあいだにある古川美術館です。覚王山駅1番出口から西へ歩いて5分ほど、池下駅1番出口からなら東へ3分ほどなので、傘をさして歩く時間も短くてすみます。近代日本画を中心にしたコレクションの展覧会を、天気を気にせずじっくり見られます。
美術館から南へ1分ほどの分館、爲三郎記念館は、昭和初期の数寄屋の邸宅です。座敷に上がり、ガラス越しに雨に濡れた庭の木々を眺める時間は、晴れの日とはまた違った味わいがあります。館内の「数寄屋 de Café」では、庭を眺めながらお抹茶と和菓子をいただけます。
- 2館に入れる共通券があります。料金は展覧会によって変わるので、公式サイトの入館料のご案内で確認を
- 展示替えの期間は2館とも休館します。爲三郎記念館の公開は、古川美術館で展覧会が開かれている期間だけです
- 爲三郎記念館は素足では上がれません。雨で靴下が濡れそうな日は、替えの靴下を持っていくと安心です
洋館の中を探検 ― 揚輝荘 聴松閣
覚王山駅1番出口から北へ10分ほどの揚輝荘は、北園の庭園は屋外ですが、南園の聴松閣(ちょうしょうかく)は建物の中をじっくり見学できます。英国風、中国風、インド風と部屋ごとに趣が変わり、地下にはインド様式の舞踏場や壁画、地下トンネルの入口も残っています。雨音を聞きながら古い洋館を歩くのも、なかなかいいものです。
毎日10時30分と14時の2回、スタッフが館内を案内してくれる定時ガイドがあります。1階には全盛期の揚輝荘を再現したジオラマや、庭を眺めながら休める喫茶室兼休憩室もあるので、雨が弱まるのを待つあいだの休憩にもちょうどいい場所です。聴松閣の観覧料は、2026年10月1日の改定で一般450円、名古屋市内在住の65歳以上150円、中学生以下は無料になりました。
駅近くで雨宿り ― カフェとお店
駅のまわりには、長居しやすいカフェがいくつもあります。くわしくは覚王山のカフェ6軒で紹介していますが、雨の日向きのお店を挙げておきます。
- 覚王山カフェ Ji.Coo.…4番出口のすぐ横、ビルの2階。朝9時30分から夜まで開いていて、広い店内でゆっくりできます。毎月第2木曜と、奇数月の第4土曜は16時で閉まります
- 和菓子菓寮 ocobo…3・4番出口から歩いて1分ほどの甘味処。あんみつなどを日本茶と一緒にいただけます。店内で食べられるのは金・土・日曜と祝日の13時からで、水曜休み。営業日の変更が多いので、公式サイトのお休みカレンダーで確認を(スイーツ散歩の記事も参照)
- えいこく屋 インド料理店…参道沿いにある紅茶専門店のインド料理店。カレーのあとの温かいチャイは、冷えた体にうれしい一杯です。火曜休み(ランチの記事も参照)
本が好きな人には、参道の一本西にある子どもの本専門店メルヘンハウスもおすすめです。大人向けの絵本の会「大人絵本夜会」なども開かれています。休みは第1・第3の日曜と月曜で、講演や移動販売で臨時休業することもあるので、公式サイトの営業カレンダーを確認してから出かけましょう。ほかのお店は雑貨・本・器の店の記事にまとめています。
雨の日のおすすめの回り方
地下鉄を池下駅で降りて古川美術館と爲三郎記念館を見学し、数寄屋 de Caféでひと休み。そこから東へ歩いて覚王山駅の近くでお昼を食べ、午後は揚輝荘の聴松閣へ。14時の定時ガイドに合わせて着くように歩くと、見学のあとは1番出口まで戻るだけです。雨脚が強い日は、美術館とカフェだけでも十分に楽しめます。晴れた日のコースは半日散歩モデルコースをどうぞ。
開館時間や料金、お店の営業日は変わることがあります。お出かけ前に各施設・各店の公式サイトやInstagramで最新の情報をご確認ください(2026年9月確認)。
