「覚王山に行ってみたいけれど、どこから回ればいいかわからない」という人のために、半日で街の見どころをひと通り歩けるモデルコースをつくってみました。覚王山駅から参道を上って日泰寺へ、そこから揚輝荘、昼ごはんをはさんで古川美術館に寄り、池下駅で締めくくる流れです。時間はあくまで目安なので、気になるお店があれば寄り道してください。
コースの全体像
- 10:00 覚王山駅1番出口を出発、参道へ
- 10:15 日泰寺(約40分)
- 11:00 八十八ヶ所の札所をいくつか(約20分)
- 11:20 揚輝荘 北園・南園(約60分)
- 12:30 参道まわりで昼ごはん(約60分)
- 13:30 商店街をぶらぶら、カフェで休憩(約60分)
- 14:30 古川美術館・爲三郎記念館(約60〜90分)
- 16:00ごろ 池下駅1番出口へ
歩く距離そのものは長くありませんが、覚王山は坂の多い街です。歩きなれた靴で出かけましょう。行き方の詳しいことは「覚王山への行き方と歩き方」の記事にまとめています。
10:00 覚王山駅から参道へ
地下鉄東山線の覚王山駅で降りたら、1番出口へ。地上に出て北へ向かうと、日泰寺へまっすぐ延びる参道が始まります。参道のお店は帰りの楽しみに取っておき、まずはお寺を目指しましょう。ゆるやかな上り坂を歩いて10〜15分ほどで山門が見えてきます。
10:15 日泰寺
覚王山の名前の由来にもなっているお寺です。タイ王国から贈られたお釈迦さまの遺骨をまつるため、1904年(明治37年)に建てられました。特定の宗派に属さず、いくつもの宗派が交代で運営している珍しいお寺でもあります。
山門の両脇に立つ木造の像や、1997年に建てられた五重塔など、境内には見どころがいくつもあります。本堂でお参りをして、御朱印をいただくなら受付時間の9:00〜14:00に間に合うよう、このタイミングで済ませておくのがおすすめです。
11:00 八十八ヶ所の札所をのぞく
日泰寺の周辺には、四国八十八ヶ所を写した小さなお堂が点在しています。明治42年(1909年)に開かれたもので、くわしくは八十八ヶ所の記事で紹介しています。半日コースでは全部を回るのは難しいので、お寺の近くにある札所をいくつか訪ねて雰囲気を味わうくらいがちょうどいいでしょう。お堂の開いている時間は公式には案内されていないので、時間に余裕のある午前中に回っておくと安心です。
11:20 揚輝荘
日泰寺のすぐ近くにある揚輝荘は、松坂屋の初代社長・伊藤次郎左衞門祐民が大正から昭和のはじめにかけて築いた別荘です。庭園を楽しめる北園は無料、洋館の聴松閣がある南園は有料です。北園の池のまわりを歩いたあと、南園へ移動して聴松閣の中を見学しましょう。
聴松閣の入館料は一般450円です(2026年10月1日に改定)。月曜日は休館なので注意してください。
12:30 参道まわりで昼ごはん
揚輝荘から参道へ戻るころには、ちょうどお昼どきです。うなぎ、老舗の食堂、インドカレー、手打ちそばなど、覚王山のランチはジャンルの幅が広いのが魅力。お店選びに迷ったら「覚王山でランチ」の記事を参考にしてください。週末は混み合うお店もあるので、少し早めに動くのがコツです。
13:30 商店街をぶらぶら、ひと休み
お腹が満たされたら、朝は素通りした参道の商店街をゆっくり歩きましょう。昔からのお菓子屋さんや、紅茶・中国茶の専門店、雑貨店、ギャラリーなど、古いものと新しいものが入りまじっているのが覚王山らしいところです。脇道に入ると、小さな雑貨店や本屋さんが見つかることも。歩き疲れたらカフェでひと休みしてから、次の目的地へ向かいます。お店のことは「覚王山のカフェ」「覚王山の雑貨・本・器の店」の記事で紹介しています。
14:30 古川美術館・爲三郎記念館
参道を駅まで下りたら、広小路通を西へ5分ほど歩くと古川美術館に着きます。企画展を見たあとは、南へ歩いて1分の分館・爲三郎記念館へ。創設者の古川爲三郎が暮らした数寄屋造りの邸宅で、斜面を生かした庭を眺めながら過ごせます。建物は国の登録有形文化財にもなっています。館内の「数寄屋 de Café」でお茶をいただくのもおすすめです。
入館は16:30まで。展示替えの期間は休館になるので、出かける前に公式サイトで会期を確かめておくと安心です。
16:00ごろ 池下駅へ
古川美術館から池下駅1番出口までは、西へ歩いて3分ほど。池下駅は覚王山駅の隣の駅なので、坂を戻らずにそのまま東山線で帰れます。
コースで回る施設の基本情報
| 日泰寺 | 名古屋市千種区法王町1-1/覚王山駅1番出口から徒歩10〜15分/開門5:00〜16:30(受付9:00〜14:00)/無休/拝観無料/公式サイト |
|---|---|
| 揚輝荘 | 名古屋市千種区法王町2-5-17/覚王山駅1番出口から北へ約10分/9:30〜16:30/月曜(祝日の場合は直後の平日)・12月29日〜1月3日休館/北園無料、聴松閣 一般450円(2026年10月1日に改定)/公式サイト |
| 古川美術館・爲三郎記念館 | 名古屋市千種区池下町2-50(古川美術館)/池下駅1番出口から東へ3分・覚王山駅1番出口から西へ5分/10:00〜17:00(入館16:30まで)/月曜(祝日の場合は翌日)・展示替え期間・年末年始休館/2館共通 一般1,200円(展覧会により変動)/公式サイト |
歩く前に知っておきたいこと
- 月曜日は避けたい…揚輝荘と古川美術館がそろって休館です
- 毎月21日は縁日…弘法大師の縁日で、参道や境内に露店が並びます。にぎやかな反面、人出が多く、参道は車が通れなくなります
- 車より電車で…揚輝荘には駐車場がなく、参道沿いも停める場所は多くありません
- 逆回りもできる…池下駅から古川美術館で始めて、日泰寺をゴールにしてもかまいません。その場合は日泰寺の門が閉まる16:30に注意してください
お寺、近代の邸宅、美術館、そして参道の商店街。半日歩くだけで、覚王山のいろいろな顔に出会えるはずです。気に入った場所があれば、次はそこだけを目当てにゆっくり訪ねてみてください。
